
この記事では、PHP のフォームでクリックされたボタンに応じて処理を分岐する方法を解説します。サンプルも公開しているので、手元の環境ですぐに試せます。
実装内容
フォーム上のボタンに応じて処理を実行する簡易なコードです。ここでは登録ボタン(name="add")と削除ボタン(name="remove")を用意し、それぞれがクリックされた際に呼び出される処理を記述しています。
実装コード
<?php if(isset($_POST['add'])) { echo "登録ボタンが押下されました"; } else if(isset($_POST['remove'])) { echo "削除ボタンが押下されました"; } ?> <form action="input.php" method="post"> <input type="submit" name="add" value="登録" /> <input type="submit" name="remove" value="削除" /> </form>
コードの解説(要点)
<form ... method="post"> とすることで、フォーム送信を POST で行うと指定しています。フォーム送信後、$_POST 変数から、フォームコントロール(今回の例では input コントロール)の name 属性をキーにして、値を取得することができます。
登録ボタンをクリックすると、$_POST['add'] に値が入り、削除ボタンをクリックすると、$_POST['add'] に値が入ります。if/else if では、登録ボタン・削除ボタンのどちらがクリックされたかを判定して処理を分岐しています。
実行結果
登録ボタンを押した結果、「登録ボタンが押下されました」というメッセージが出力されました。

サンプルアプリケーション
今回ご紹介したサンプルアプリケーションです。zip 形式になっているので、解凍して input.php を利用することができます。
サンプルのデバッグ実行
PHP のデバッグ実行環境を整備する際には下記の記事を参考にしていただけます。

PHP を学習するには
書籍と動画教材でおすすめのものを紹介します。どれも、フォームの実装方法を解説していますので、本稿に関連する内容も学習することができます。
書籍
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動画コンテンツ
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