英語学習

NHK 入門ビジネス英語の勉強方法

2019年9月29日

NHK 語学講座は語学学習の王道と言ってもいいでしょう。今回は、入門ビジネス英語での勉強方法をご紹介します!

NHK 入門ビジネス英語とは

NHK 英語講座の番組(プログラム)です。ビジネス向けの英語講座は「実践ビジネス英語」と「入門ビジネス英語」の2つの番組が放送されています。番組名が示すように、実践ビジネス英語と比べると、入門ビジネス英語の方が内容は易しいです。

入門ビジネス英語では、英語で業務をする上で、基本的でありながら有用な表現や考え方を学ぶことができます。私個人としては、この番組で英語表現を学習をすることで、専門知識中心で構成されている会話を、より滑らかにできるようになったと感じています。

NHK 入門ビジネス英語の難易度は?

ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)という、ヨーロッパで策定された言語運用能力の指標があるのですが、入門ビジネス英語は B1 に位置しています。B1 は次のことができるレベルとされています。

  • 仕事、学校、娯楽で普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば主要点を理解できる。
  • その言葉が話されている地域を旅行しているときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。
  • 身近で個人的にも関心のある話題について、単純な方法で結びつけられた、脈絡のある文を作ることができる。
  • 経験、出来事、夢、希望、野心を説明し、意見や計画の理由、説明を短く述べることができる。

参照: Wikipedia - ヨーロッパ言語共通参照枠 > 共通参照レベル

私自身、この番組に取り組んだ感想としても、上記の説明に合致するレベルだと感じます。参考までに、NHK 英語講座のレベル関係を示しているページを紹介します。

参考:2019年度 NHK英語講座レベル一覧

https://eigoryoku.nhk-book.co.jp/cefr

入門ビジネス英語で到達できるレベル

入門ビジネス英語に取り組むことで到達できるレベルですが、先述の難易度のところでも少し書きましたが、生活の身近な話題に関して短く説明することができるようになる、です。仕事そのものはみなさん専門特化されている可能性が高いですので別途英語表現を学ぶ必要があるでしょう。この番組を通じて仕事の英語を補助してくれる表現を学ぶことで、仕事での英会話がよりスムーズに行うことができるようになる、と考えていいと思います。

放送の間隔は?

入門ビジネス英語はラジオで週に2回(月曜日、火曜日)、それぞれ 9:15 - 9:30 に放送されています。

放送以外の時間に音源を聴く方法は?

ラジオ放送を聴くか、もしくはオンライン上で公開されているストリーミング配信を聴くことができます。ストリーミング配信は一週間遅れての配信となります。

https://www2.nhk.or.jp/gogaku/learn/streaming/?spid=00000905&tcd=F0

ストリーミング配信は、iOS と Android 向けアプリケーションからも聴くことができます。

iOS 向けアプリケーション

https://apps.apple.com/jp/app/nhk%E3%82%B4%E3%82%AC%E3%82%AF-%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E8%AC%9B%E5%BA%A7/id1039263781

Android 向けアプリケーション

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.or.nhk.gogaku

番組の概説はこれくらいにして、入門ビジネス英語でどのような学習をしていくかを見ていきましょう。「精読」、「シャドーイング」、「暗唱」、「自作フレーズの作成」という4つに分けてみました。

NHK 入門ビジネス英語の勉強方法

精聴

まずは精聴です。本文を見ずに音源を聴きます。全ての音(語)を聴き取るつもりで聴きます。一度で全て聴き取れなければ、繰り返し聴きます。程度によりますが、これ以上聴いても分からない、となるまで聴きます。

その後、本文を見ながら改めて音源を聴きます。聴き取れなかった箇所の語句は、音と語句がリンクするまで聴きます。

精聴の段階で知らなかった語句、スペルに自信の無い語句は練習して覚えます。NHK 入門ビジネス英語の教材がご自身のレベルよりも高い場合、この段階でかなりの練習になるはずです。

シャドーイング

続いてシャドーイングに取り組みます。シャドーイングは聴き取りやスピーキングに効果があると思います。できれば取り組みましょう。シャドーイングに取り組まない場合、次の暗唱に進みましょう。

シャドーイングでは、まずはつぶやく感じで聞こえてくる音を口に出します。はじめの段階では文をはっきりと発音せずにつぶやく感じで大丈夫です。はっきりと発音すると、発音に時間がかかるのでなかなか音に着いていくことができない可能性があります。

ぶつぶつとつぶやきながら練習し、慣れてきたら徐々にしっかりと発音していきましょう。

語句によってはどうしても発音(口の動き)が遅れる箇所があると思います。そのような箇所は、個別に練習をしましょう。

シャドーイングの完成度も、個人によって差はあると思います。週に放送が2回ありますので、費やせる練習期間は1週間となるはずです。完璧にできなくてもいいので、毎週新しい放送でシャドーイングに取り組むことをお勧めします。練習をすれば、徐々に上手になります😄

暗唱

シャドーイングができて時間に余裕がある方(もしくはシャドーイングを飛ばした方)は本文の暗唱をしてみましょう。音源を聴いて、抑揚なども手本を真似られるといいと思います。

自作フレーズの作成

シャドーイング、暗唱に加え、学習したフレーズを使った文をご自身で作成して、身近な生活で使ってみましょう。全体的な教材のレベルがそれほど難しくないと感じている方でも、放送の中で紹介してくれる表現を普段から自然に使えないものがあるはずです。そのような表現を見つけて、ご自身の生活でどんな状況で使えるのかを考えてみましょう。そして、考えた表現を練習して、実生活で使ってみましょう。

NHK 入門ビジネス英語を卒業するタイミングは?

次の状態になれば卒業されていいと思います。

  • 取り扱う単語がだいたい分かる、簡単だと感じる。
  • 本文を初めて聴いて、大体の内容が分かる。
  • 週2回ある放送をシャドーイングして毎週回せる。
  • 自作フレーズが、自分の普段使う英語として馴染んだと感じる(新しく取り入れられる表現として、自作フレーズに目新しさを感じなくなった時)。

NHK 入門ビジネス英語に近い書籍

個人的には即戦力がつくビジネス英会話はNHK 入門ビジネス英語と近しい印象を受けています。ビジネスミーティングでの英語表現、何気ない日常会話での一言など、ためになる英語表現の宝庫です。書籍を探されている方には即戦力がつくビジネス英会話をおすすめします。

まとめ

精聴から自作フレーズの作成まで、4つの学習方法をご紹介しました。NHK 入門ビジネス英語の良さは、身近で基本的な英語表現を、ビジネスの文脈でどのように使っていいのかを学べるところです。今回ご紹介した学習方法が、みなさんの学習の参考になれば幸いです。

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