英語学習

Transcript 付き英語ニュースでリスニング

2019年9月29日

英語のニュースを通じてリスニングの練習をする際に、transcript(英語スクリプト)付きのサービスを利用したくなるものです。

transcript まで提供してくれている英語圏のニュースメディアはそれほど多くありません。今回は transcript が提供されている英語ニュースをご紹介します。全て無料で利用できます。

ABC.NET.AU

まずはじめにおすすめしたいのが、オーストラリアの ABC ニュースです。以前は色々な番組の transcript が充実していましたが、最近は予算削減の影響なのか、transcript を配信してくれている番組は減ってしまいました。それでも個人で英語を学習するには十分な量の transcript を提供してくれています。

次の URL から ABC.NET.AU にアクセスして、興味・関心のありそうな記事を選びます。

https://www.abc.net.au/radionational/transcripts/

すると、ニュース記事の一覧が表示されます。

記事タイトルをクリックすると "Transcript" という項目があるので展開します。展開された領域に transcript が表示されます。

transcript の内容自体は、時々間違えていますが、利用するにあたっては全く問題ないと思います。無料でここまでできるのは非常にありがたいことですね。ぜひ活用してみてください。

NPR

アメリカの NPR(National Public Radio)も transcript 付きのニュースを配信しています。

NPR: Morning Edition

https://www.npr.org/programs/morning-edition/

記事にアクセスすると、画面左側に "TRANSCRIPT" へのリンクがあります。クリックすると transcript が表示されます。

NPR: World

https://www.npr.org/sections/world/

NRP World では、音源のあるニュースには transcript が付いています。次のスクリーンショットを参考にしてください。赤枠で囲ったリンクをクリックすると、transcript が表示されます。

NPR: Business Story of the Day

https://www.npr.org/sections/business-story-of-the-day/

NPR Business Story of the Day では、全てのニュースに transcript が付いています。NPR World と同じように、記事一覧もしくは記事詳細のページで transcript へのリンクを探してください。

Financial Times Podcast

Financial Times はイギリスのメディアです。経済を切り口にしたニュースが多いです。語彙はそれほど難しくもなく、聞きやすい(読みやすい)と思います。

トランスクリプト付きニュース音源への辿り方ですが、まずは Transcript 付き音源のまとめてあるページにアクセスします。

Transcript | Financial Times (ft.com)

↑この中から、気になるエピソードを選択します。すると、ページ上にトランスクリプトが表示されます。続いて、同ページ中に podcast 音源へのリンクがあるので、新しいタブで開きます。

↓すると、音源にもアクセスできることが分かります。

NHK World News

NHK の英語ニュース、NHK World News も transcript を提供してくれています。記事は短めなので、ストレスなく学習を続けることができます。「ボキャブラリー」セクションに語句の説明もあるので、意味を調べる手間が省けて非常に助かります!!

https://www.nhk.or.jp/snsenglish/news/

こんな感じです。「英文」が本文で、「和訳」に日本語訳が用意されています✨

まとめ

本稿では、英語スクリプト付きのニュースを紹介しました。音源と文書をセットで利用することで、聞き取りにくい音を拾う練習ができますし、活用したいところです。

一方で、音源に英語スクリプトの対訳が無い点は、好みの分かれるところかもしれません。「音源 + スクリプト + 訳」まで確認される場合には、書籍 速読速聴・英単語 Advanced1100 ver.5 を活用されるのがお勧めです。


速読速聴・英単語 Advanced1100 ver.5 の中で取り扱うコンテンツは、ニュースや雑誌、書下ろし文からなり、英語の対訳、英単語や英語表現の意味、記事に対する解説などが丁寧に記されています。英文の意味を取ることができずに歯がゆい思いをすることもあまりないと思います。個人的には、本書はシャドーイング用の教材として大変重宝しました。数年経った今でも、仕事でディスカッションやレポーティングをする時に、この書籍で覚えた表現にお世話になることがあります。但し、日々の時事ネタを通じて英語に触れたいとなると、絶対量や情報の鮮度という観点で、書籍よりもウェブリソースに軍配が上がります。また、音源自体はゆっくりとした読み上げになっているので、今回取り上げた NHK 以外のニュースメディアの音源が速くてついていけない場合に、下準備用の補助ツールとして利用されるのがよいと思います。

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